相続放棄の申述をするために東京家庭裁判所へ行ってきました。普段、裁判所への書類提出は事務所スタッフに任せてしまうことも多いのですが、今回は少し気になることがあったので、司法書士自身が行くことにしたのです。

東京家庭裁判所では、銀行の窓口と同じように番号札を取って受付を待ちます。私が到着したのは午後1時を少し回ったときでしたが、この時点で3人待ち。家庭裁判所では1人あたりの手続きに時間がかかるので、人数のわりに待たされることが多いです。

実際、私が書類提出を終えて、家庭裁判所受付を後にするときには8人待ちになっていました。前の人の手続きが終わらないために、どんどん待ち人数が増えていくわけです。東京家庭裁判所へ行くときは時間に余裕を持つことと、朝早い時間など比較的空いていると予想される時間帯を選ぶのが良いでしょう。

相続放棄申述をするには、収入印紙800円と、80円切手5枚を提出します(申述人が1人の場合)。収入印紙と切手は裁判所地下にあるコンビニで購入できますから、事前に用意していかなくても大丈夫です。

無事に受付が済んだら、その日の手続きは終了です。

そして、家庭裁判所へ相続放棄申述書を提出してからしばらくすると、申述人ご本人あてに家庭裁判所から照会書および回答書が届きます。回答書に記入し返送すれば、後は相続放棄の申述が受理されるのを待つだけです。

念のため、どれくらいの期間で照会書等を発送しているのか尋ねてみたところ、現在は3週間から1ヶ月ほどかかっているとのことでした。

熟慮期間中に相続放棄申述書を提出すれば良いのですから、その後に時間がかかったからと言って手続き上の問題はありません。しかし、相続放棄申述が受理されるまで、ご依頼者にとっては落ち着かない日々が続くわけですから、もう少し早くして欲しいものです。

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相続放棄申述(高島司法書士事務所ホームページ)
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